ただ、逢いたい
そう平然と沙希さんが言ってのける。
沙希さんだったら、彼女なんてことはない。
でも、その話ししていた時、沙希さんは寝ていたような気がするけど。
微かに起きていたのだろうか。
「それで、彼女いないのは分かっているけど、聞かせてもらおうじゃない。
ここに、相手がいる訳でもあるまいし」
そう言った瞬間、青山さんの行動全てが止まった。
沙希さんも、その青山さんの態度を見て、驚いた。
「まさか、ここにいるの?」
沙希さんの驚きの声と共に、また全員が注目する。