ただ、逢いたい
「それで、今後どうする?
勇人と連絡取る?」
彩菜が、確認するように聞いてきた。
それにあたしは、首を振る。
「取らないよ。
あの子といる限り、あたしは取らない」
「だよね。
話しは気になるところだけど、話すつもりなんてないね」
そう言って、彩菜は頷いた。
確かに話しは気になるけど、逢うことなんて出来ない。
逢ってしまえば次こそ、想いが溢れ出す。
それは、勇人くんにとって良いことではないはず。
むしろ、迷惑なことだろう。