ただ、逢いたい
実は、1度倒れていた。
あの子と付き合っていると知ったあと、会社で倒れてしまった。
だけどそれは、沙希さんしか知らないこと。
2人でいた時に、倒れてしまったから。
「今度倒れても、介抱出来ないよ」
笑いながら、忠告された。
もちろん、分かっている。
これ以上、迷惑はかけられないから。
今回は、微々たる変化で押さえていたし、
みんなの前では自分を作っていたから、周りは気付かなかった。
沙希さん以外に、バレるはずはなかった。