ただ、逢いたい
☆Love.5
*逢いたい理由
沙希さんの言葉が気になり、その場でボーッと突っ立ってしまった。
「ごめん、お待たせ。
どうしたの?」
そんなあたしに、藤井くんが声をかける。
そして、ボーッとしているあたしを不思議そうに見る。
「あ、何でもないよ」
それに、あたしは首を振る。
重荷なんて、感じていない。
だけど、あたしの何を見て沙希さんは言ったのだろう。
そう気になりつつも、藤井くんと会社を後にした。
「さてと、何から話そうかな」
カフェに入り、ちょっとしたご飯を頼んだ。
それから、一息ついたところで藤井くんが言った。