ただ、逢いたい



気付けば、体中がえている。


もちろん、寒い訳ではない。


ただ、怖いだけ。

なんて返ってくるか、怖いんだ。

イヤ、返事が来るのかと不安まで押し寄せて来る。


電話の方が、一瞬で終わって良かったのだろうか。

やっぱりメールしなければ良かった。

なんて、後悔まで押し寄せてきた。



そんな中、ふいに携帯が鳴った。


心臓が飛び出るぐらいドキドキしている。


着信が止まって、静かになった携帯を見つめる。


なかなか、手が出せない。


自分の心臓の音が、耳まで響いている。




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