ただ、逢いたい
「分かった、行くよ。
確かに最近、ご飯食べに行くことないもんね」
「やった!
そうこなくっちゃ」
由梨は、飛び跳ねるように喜んだ。
そんなあたしたちの様子を、遠巻きで見ている人たちがいた。
知っている人や、見たことのない人。
何人かの女性が、こっちを見ながら何かを言っていた。
そんな様子が気になりつつも、夜は由梨とのご飯を楽しんだ。
こうやってみると、由梨の言う通り、友達と逢うことが少なくなっていたかもしれない。
なんだかんだ言って、彩菜とも逢っていない。
連絡は取っているけど。
「風華、彼氏と上手くいっている?」
それは、急に由梨が振ってきた恋愛について。