ただ、逢いたい

*隠していた真実




逢うと決まった日以降、そわそわしていた。


仕事中も気になって、気持ちが落ち着かなかった。


そんな中でも、すぐに藤井くんに報告した。


いつとか詳しいことは話さなかったけど、勇人くんと逢うことになったと正直に伝えた。




「完璧に俺、振られるんだぁ……」




自嘲気味に、藤井くんが言った。


その言葉に、少し胸が痛んだ。


だけど、それに否定は出来なかった。


次、勇人くんに振られようが、すぐに他の人なんて考えられないから。




「ごめんなさい」




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