ただ、逢いたい



そんなことを考えながらも、なんとか止まっていた足を動かして、待ち合わせ場所に着いた。




「風華っ」




その場所であるカフェに入ると、先に勇人くんが来ていて声をかけてきた。


声の方を見ると、1人だった。


それに、安心と疑ってしまった罪悪感とが入り交じった感情を持ちながら、勇人くんがいる席まで行った。




「お久しぶりです」




この前逢ったけど、こうやって面と向かって話すのは久しぶりだ。


久しぶりすぎて、つい敬語になってしまう。




「そうだね、久しぶりだね」




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