ただ、逢いたい
一体、どれだけの感情を押し殺して来たのだろう。
誰にも不満を言わず、全部自分の中に押し込めてしまう。
自分が、恥ずかしいと思う。
こんなにも両親を大切に想って、自分自身を犠牲にした。
それを知らなかったとはいえ、罵倒に近いことを言った。
自分勝手な想いが恥ずかしい。
あたしの想いなんて、ちっぽけなモノだ。
勇人くんの気持ちに比べたら、小さいモノだ。
そんな想いを知ってしまった今、あたしは「好き」だとは言えなかった。