ただ、逢いたい
だけど、本当は嬉しいんだ。
こうやって笑って話せることが。
何よりも、幸せだった。
「今度を、ちゃんとするから。
絶対に離さない」
真剣にそう言って、勇人くんはあたしを抱きしめた。
「あたしだって、離れないよ。
ずっと、傍にいる」
あたしも、抱きしめ返した。
それから、お互い見つめ合って、また笑った。
悪態ついた時もあった。
涙が枯れるまで、泣いた日もあった。
告白されて、心が揺れることもあった。
幸せな時間だけではなく、辛い時間もあった。