ただ、逢いたい
*突き付けられる現実
ずっと、信じていた。
イヤ、これから先何が起きても信じているつもりだった。
だけど、それは突然のことだった。
本当に前触れも何もなく、それは起きた。
真剣な話しがあると勇人くんに呼び出された日、
あたしは逢うまで不安でいっぱいだった。
改めて“真剣な話し”って言われることはなかったし、
こんな風に呼び出されることもなかった。
正直、嫌な予感しか浮かばなかった。
結婚話しとか、そう思えたら良かったのに、そんな幸せなこと考えなかった。
付き合ってそんなに経っていないし、そんな話しをしたこともなかった。