ただ、逢いたい



「そうだね。
久しぶりだし、紗弓も誘って騒ごうか」




1人でウジウジしていてもしょうがないと思い、彩菜の誘いに乗った。


それに、誰も結婚はしていないけど、仕事が忙しくてなかなか逢えていない。


だから、久しぶりに逢いたくなった。




『よし、決定。紗弓には声かけとくよ。
風華はいつがいい?』



「あたしはいつでもいいけど。
……じゃあ、1ヶ月後の土曜は?」




少し考えながら、提案した。




『土曜いいね。
次の日休みだから、おおいに騒げるよ。
じゃあ、また連絡する』



「了解です。
連絡待っているよ」




そう言って携帯を切ったとたん、寂しさに襲われた。


急に、泣きそうになった。


目に涙が溜まり、零れそうになる。




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