ただ、逢いたい
「そうだよね。
憶測だけで話しをしていても、仕方ないし」
紗弓も頷く。
そんな2人を見ていると、申し訳ない気持ちでいっぱいになる。
「ごめんね。
あたしのせいで、2人共悩ませちゃって」
頭を下げて謝る。
こんなことで、2人を悩ませるべきじゃないのに。
「風華のせいじゃないよ。
アタシらが勝手に悩んでいるだけだから、気にすることじゃないよ」
「そうそう!
うちらは、風華の味方なんだから」
明るく笑顔でそう言う2人に、ほっとする。
甘えすぎもよくないと分かっているけど、どうしても2人には甘えてしまう。
あたしが甘えられる場所は、ここしかないから。