保健委員の中原くん
「りっちゃーん、りっちゃんの手冷たくて気持ちいいよ」
「バカ。あんたそれ熱がある証拠よ。こんな生ぬるい手が冷たいわけないだろ」
そういいながら、りっちゃんはあたしにデコピンをお見舞いしてくれた。
なんて痛いんだ。
ただいま昼休み真っ只中。
この貴重な休み時間を、熱やらなんやで潰す方が馬鹿らしい。
だから、今まで保健室に行かずずっと我慢していたのだが、やっぱり我慢できず。
体が、だるい。
「やっぱりあたし、保健室いってくるよりっちゃん。」
「だから最初からそうしろって言ってたでしょ?さっさと行ってきなさい」
りっちゃんの返事を聞いてあたしはすぐさま保健室へと向かった。