体育館の天井に挟まっているバレーボール
秋が来て、先輩はいなくなった。
それでもお互い暇ができたらメールはするし、たまに先輩がこっちに遊びに来てくれる。
頻度は少ないが、電話もする。
「先輩、第二体育館にいつもいたあの金髪青目の子、いなくなっちゃいました。」
『おー、あいつ、ようやく外れたのか。』
「あ、やっぱそうだったんですね。」
『なに、お前最初っから知ってたの?』
「いえ。先輩と仲直りした後でなんとなくそうかなーって思ってた程度です。」