体育館の天井に挟まっているバレーボール



秋が来て、先輩はいなくなった。

それでもお互い暇ができたらメールはするし、たまに先輩がこっちに遊びに来てくれる。
頻度は少ないが、電話もする。

「先輩、第二体育館にいつもいたあの金髪青目の子、いなくなっちゃいました。」

『おー、あいつ、ようやく外れたのか。』

「あ、やっぱそうだったんですね。」

『なに、お前最初っから知ってたの?』

「いえ。先輩と仲直りした後でなんとなくそうかなーって思ってた程度です。」



< 26 / 28 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop