私は永遠に眠ったまま。

放課後

「じゃあね、初良」

学校も何事もなく終わり、部活に行く七星と教室で別れる。

と、携帯が震えた。
開くとメールが一件。
送り先には真人と表示されていた。

内野真人(うちのまさと)
私と同じ高2で、私の彼氏。

『ごめん!今日、用事で一緒に帰れない。』

メールの内容にため息をついて続きを読む。

『大好きだよ』

最後に書かれた言葉に胸がいっぱいになる。

…嬉しい。

私のこと、好きって言ってくれる人がいる。
それだけで嬉しかった。

荷物を持って校舎を出ると、涼しい秋の風がふわりと吹いてきた。

秋だなあ。

そんなことを考えて2人で歩くはずだった家路を1人で歩く。

真人と一緒ならあっという間に家につくのに、今日はなかなか家につかない。

「…コンビニ寄ろう」

家に帰ってもやることないし、ひまつぶしに。
そうだ。
よく読んでいる雑誌、発売されたかな?

そんなこと考えながらコンビニに向かった。


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