貴方を愛した
雅樹の部屋に入ると

デスクと その上にある

ノートパソコンと ベッド

タンスがひとつあるだけの

ずいぶん すっきりした部屋だった

あたしが キョロキョロしてると

雅樹「何もないだろ?

あんまし 物があるのは

好きじゃないんだ」

あたし「ふ~ん なんか

そんな イメージじゃないけど?」

雅樹「じゃあ どんなの?」

あたし「もっと ちらかってそうな感じ

脱いだ服とかも

そのまんまにしちゃいそうな…」

雅樹「ははは

それはないな

掃除も洗濯も

俺がやってるんだぜ?

飯は 俺か 母さんで

先に帰った方が作る決まりだ」

あたし「なるほど

散らかしたら 片付けるのは雅樹かあ」

雅樹「そういう事

結羽奈!」

あたし「ん?」

雅樹「コイツ どこがいいと思う?」

あたし「ベッドの足元がいいと思う

頭の方だと 夜中にうるさくて

気になったりするし」

雅樹「ふ~ん

んじゃ

お前の場所は ここだ」

ロアンのゲージを置く

あたし「今夜は 冷えるらしいから

電気マットの電源を 忘れないでね」

雅樹「OK!」
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