貴方を愛した
つい 視線をそらす

雅樹「結羽奈…」

あたし「な…何?」

雅樹「こっち 向いて?」

あたし「…」

雅樹に視線をあわせる

雅樹の瞳は 少しだけ茶色い

いつも 綺麗な色だと思っていた

今夜もまた綺麗だ…

雅樹「ほら!寝て寝て

じゃないと 襲う!

食べてしまうぜ?」

あたし「雅樹ならいい

食べられても…」

コツン…

オデコがぶつかる

今、二人の距離はゼロだ

あたし「雅樹?」

雅樹は ふっと笑った

キョトンとして見ていると

雅樹「約束。約束。」

そう言って離れた

雅樹「トイレ 行くわ」

あたし「ん」

少しドキドキするのは…
気のせい?
病気のせい?

雅樹「ただいま…」と言いかけた

結羽奈は 寝ていた

ふっと

肩の力が抜ける

雅樹「安心。あんしん」
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