貴方を愛した
あたし「ここは?」

雅樹「結羽奈 こっちだ」

雅樹について歩く

雅樹「結羽奈 ほら つかまってろ」

そう言って腕を差し出すから

雅樹の腕につかまる

雅樹「しんどくないか?」

あたし「うん」

雅樹「これから 登り坂だから

しんどくなったら

すぐ言って」

坂道をあがると一面に桜が広がる

つい立ち止まって

満開の桜にみとれる

雅樹「いい所だろ?」

あたし「うん すごい綺麗」

雅樹「展望台まで もう少しだから」

あたし「ん」

あたしがキョロキョロするのを見て

雅樹は満足そうに微笑む

雅樹「夜桜は もっとすごいんだぜ?

提灯のあかりだけになるから

幻想的なんだ

酔っぱらいもいないから

安全だしな」

展望台につくと

水平線がみえた

真上には満月

真下には満開の桜

遠くには海

ホントに素敵な場所だった
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