愛のカタチ
そういえば、前に見たことあるような…。
でも…、どこで会ったかまでは分からなかった。
「見覚えは、うっすらあるけど、分かんない…。」
「だよね…。」
そう言うと、桜井蓮夜はうなだれたように視線をガクッと落とした。
「あのさ…、私、なんでこんな状況になってるの?」
「僕が莉子ちゃんに薬をかがせて、ここに連れてきて監禁してるみたい。」
「…え、監禁…?」
「うん。ごめん。」
桜井蓮夜は「ごめん」と
何度も言っているので私は、少し頭にきて強めの口調で言った。
「そんなにっ、…ごめんばっかり言ってるなら早く家に返してよっ…。」