愛のカタチ
「孝、蘭さん。茶番は後にしてください。遅刻しますよ。」
「あ、優。」
気付くと私の部屋にいた、優。
一体いつどこからわいてきたんだ。
優を例えるなら…あれだ。
あのー黒くてテカテカしたやつ。
名前なんだったかな。
「ゴキブリ、ですか。」
「あ〜そうそう……って違う違う!!ゆ、優ちゃん?ごめんね?」
何でバレてんだよ〜。
お得意の一人言う披露しちゃってたか!?
「いいえ。俺、ゴキブリらしくどこかに行きますね?」
こ、こ、恐い〜!!
何、その笑顔!
氷点下の笑顔だよ。