愛のカタチ



ニャ〜



チャリン



首元についた鈴を鳴らしながら私の前を横切る猫。



「クロネコ…。」



不吉だなあ。



クロネコが自分の前を横切ると、悪い事が起きるとか何とか…。



生憎、私はそんなこと信じてはいないが。



ニャ〜



クロネコゎ道を横断し終わると、立ち止まって私を振り返る。



「ついてこいって?」



ニャー。



私に返事をするかのようにひとなきしたクロネコは再び進みだす。



私はクロ(勝手に命名)について歩く。



「なぁ、クロ〜。どこ行くんだあ?」



辺りは昼間だというのに真っ暗だ。



極めつけには



カラン カラン



バキッ



ボコッ



凄まじい音が聞こえてきた。



これはー…あれだよな?



私が嫌いな、あれ。



いゃ、嫌いっていうか面倒なだけだけどさ。



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