お弁当の時間。
「嘘…」


「嘘でこんなハズい事言えるか!ホントの事だっつーの。」







嬉しい、、、




でも、ふとした疑問がわく。


「じゃあ、あの写真は何だったの?」









「あれは、……その、、お前が写ってたから買ったんだよ。」


「え?私?」



「そう!お前。」



そう言って、健介は私に写真を見せてくれた。
確かに、後ろの方に小さく、でもはっきりと私が写っている。



「お前全っ然写真に写ってねーし。探すの大変だったんだからな!」


半ばやけくそに説明しているのが、手にとるように分かる。



「少女漫画みたい…」


ボソッと呟く私。

実際そう思わなきゃ、あり得ないことだと思ってしまう。


「なんだと?!…どれだけハズい思いして話してるか…」


「ごめん、ごめん。でも、すっごく嬉しい。そんな風に想ってもらえて。幸せだと思ってるよ。」




「それは良かった。…でさぁ…」


健介が話を切り換える。


「お前の答えはどうな訳?」



「?」

頭の上に、?マークが並ぶ。



「さっき告ったじゃん!その返事。」



こいつは…



さっきまで散々泣いてた私の姿を見て、何にも気付かなかったのか!?


つくづく鈍い奴。



「ちゃんと言えよ!こっちはめっちゃハズい思いして話してんだぞ!」



まるで子供だ。小学生かよ…



けどね、


私の中で、もう答えは決まってるんだよ。



ずっと前から決まってた。


…だから…









私は、健介の頬にキスをした。
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