お弁当の時間。
こうして、私は小春のアイディアにより、健介からお弁当代を借りる事になった。





あれから一週間。私はお金を借りっぱなしのまま。これも小春のアイディア。


「桜ちゃんはお料理が得意だから、『忘れちゃった、ごめんね』ってお弁当を作って渡してあげたらいいよ。」


私がずっと片思いしているということを、小春は知っている。
それでか、まるで自分の事のように考えてくれた。

「上手くいくといいね。」


そう言って、小春は私の背中を押した。
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