不良校サバイバル~イケメンたちとtrouble days~




「あれ。光?水瀬さんも来てたの?」




そこで突然背中から声が聞こえて振り返ると、そこにいたのは黒いパーカーを羽織ったオミ先輩だった。





「オミもおうえ~ん?」



「まぁね。俺の場合、棗が途中で放棄しないか見届けに来たって言った方が正しいけど」





光に向き合って立つオミ先輩は、相変わらず背が大きい。



他の生徒よりも頭ひとつぶん飛び出していて、梶先輩のことだってよく見えそうだ。





「あ。稟もいたのぉ~?まぁ、あんたは棗信者だからねぇ。総也はどっかで遊んでるんだろうけどぉ~」



「………」




そんなオミ先輩の隣にいつの間にか立っていたのは稟で。



そういえば、さっき珈琲を買いに行った時も、わざわざ飲めない無糖ブラックを梶先輩の好物だからって飲んでたっけ。





雰囲気はどことなく似てる気がしないでもないけど…。



あんな人のどこに憧れてるのかな?



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