不良校サバイバル~イケメンたちとtrouble days~



な、、…。



「なななな、何今のっ」




あたしが光に問うと、「サーブでしょぉ」顔色ひとつ変えずに、いつもの調子で淡白に答える彼女。





「い、今のサーブ?み、見えなかったよ?ボールが…」



「それは大げさだよぉ~!光にはちゃぁんと見えたよぉ?」



「う、嘘!?見えなかったって!梶先輩ってバレー部だったの?」



「見えたってばぁ。バレー部?棗が?んなわけないじゃぁん♪」





光は「何言ってるのぉ~」なんてクスクス笑いながら、あたしの肩をばしばし叩く。



い、痛い痛い。




「そ、それにしてはめちゃくちゃ上手だね…」


「そぉお?あんぐらいなら役員ならみ~んな打てるよ?」


「はぁっ!?」




あんたら一体何者だよ!



心の中で盛大にツッコミを入れる。




「紗雪ったら慌て過ぎー!かわい~」





光はいまだにお腹を抱えて大笑い。



そんなにおかしなこと、言ってないと思うんだけど…。




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