不良校サバイバル~イケメンたちとtrouble days~
それから若干予想はしていたけども…。
数十分と経たないうちに、梶先輩のクラスの試合は終わってしまった。
もちろん、相手の加点を許さない、圧倒的な強さをもって。
「お疲れぇー♪棗ぇ♪お菓子あるよぉ~」
「お疲れ様。お茶でも飲む?」
「梶先輩。お疲れ様です」
その後、光はポケットにちゃっかり仕込んでいたチョコレートやらのお菓子を。
オミ先輩はペットボトル飲料を。
稟はタオルを手に、梶先輩へと群がった。
その中から、オミ先輩のペットボトルと稟のタオルを受け取ると、光を通り越して先輩は歩いて行く。
「ちょ、ちょっと棗ぇ!何で光だけ無視するのぉ~!信じらんなぁい!!」
それに腹を立てた光が梶先輩を超速で追ってその胸にお菓子を押し込んだ。
「んな甘いもん、今食いたくねぇ」
「なーに言ってるの!疲れたときは糖分でしょぉ~!」
「塩分だ」
なんてやり取りが耳に聞こえた。