不良校サバイバル~イケメンたちとtrouble days~




皆……。



まだ出会って間もないあたしのことを、こんなにも心配してくれたんだ。





胸がじんと、熱くなる。





「紗雪ー、大丈夫ぅ?もぉ、まぁじで心配したんだからぁ!」


「ごめんね、光」



彼女はあたしの布団の横までやって来て、「総也に変なことされてないよね!?」あたしの服やら何やらを慌てて確認し始めた。




「してねーよ!お前じゃあるまいし!」


「何で光がそんなことしなくちゃいけないのよぉ!」




あーぁ。また始まった…。



恒例の光と総也の言い合いだ。




「こら2人とも。病人の前ですることじゃないだろ?」



「あ、そうだった。ごめんね、紗雪」


「わりー。紗雪」




それをオミ先輩にいつものことながら注意されて、途端にしゅんとなって。



「ふふっ…」



そんな光景につい、あたしは笑ってしまって。




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