不良校サバイバル~イケメンたちとtrouble days~
その言い合いでまた、ロッジ内が騒がしくなる。
光と総也は顔を合わせるといつもこれだなぁ。
さっきオミ先輩に怒られたばかりなのに。
「身体はもう平気なのか」
「梶先輩…」
光の隣に梶先輩がしゃがみこんだ。
あたしが慌てて起き上がると、さっき総也がおでこにのせてくれたタオルが布団に落ちた。
「もう冷めてるな。もうすぐ稟が新しい水を持ってきてくれると思うけどよ」
総也はそのタオルを持って立ち上がると、一旦ロッジの外へ出て行った。
「もう問題ねぇのか」
梶先輩が自分のハンカチをポケットから取り出し、あたしの頬をそれで撫でた。
「わっ…」
一瞬、びくんと反応してしまったけど、前ほど過敏にはならなかったみたい。