不良校サバイバル~イケメンたちとtrouble days~




どうやらあたしの汗を拭いてくれたらしい。



「あ、ごめんなさい。汚いのに」


「別に汚くねぇよ。気にするな」



梶先輩…。そういえばさっきも助けてくれたっけ…。




「先輩、ビーチバレーの時、あたしの失敗をかばって、助けてくれましたよね」


「別にかばってねぇよ。何かを打ちたかったっつったろ」




嘘をつくにしても、もう少しまともな嘘をついたらいいのに。



だけど問い詰めるのはやめておこう。




「そうですか。とにかくありがとうございました」


「助けてねぇっつってんだろ。礼される理由はねぇ」



梶先輩はそう言って顔を背ける。


先輩、怒っちゃったかな…?




「あぁー!棗が照れてるーっ」


「照れてねぇ」



光に茶化された先輩は、本当に機嫌が悪くなってしまったらしく、「無理するな」それだけ言ってロッジから出て行った。



< 151 / 302 >

この作品をシェア

pagetop