不良校サバイバル~イケメンたちとtrouble days~
「光。そろそろ戻らないと、生徒が困惑する。ビーチバレーも一時的に止めてるしな。水瀬さんがこの様子じゃとてもラストの校正会試合はできないだろう。そのことを上手く説明しないと」
するとオミ先輩が自分の腕時計を一瞥してから、光に言った。
「あー…。そうだねぇ。じゃぁちょっと行ってくるけど…。紗雪は大人しく寝とくんだよぉ」
光もケータイでそれを確認すると、立ち上がって2人一緒にロッジから出て行った。
暫くして、桶を持った総也がロッジに戻って来ると、
「あれ。皆いなくなってね?」
なんて不思議そうに言って、また桶に入れたタオルを絞ってくれた。
「光とオミ先輩は生徒たちの収拾に行ったよ。梶先輩はちょっと、いなくなっちゃったけど。ところで稟は?」
「自分が行っても邪魔になるからって、俺にこれだけ渡してどっか行ったぜ」
そうなんだ…。
別に邪魔になんかならないのに。
って、何であたしが男の子に対してこんなこと思ってんだろ。
光以外の役員とは、絶対に仲良くできそうもない、なんて思ってたのに…。