不良校サバイバル~イケメンたちとtrouble days~
◆第3章◆

*意見箱の設置*





オリエンテーションから数日後。




「期間中に水瀬さんをいじめた生徒たちがわかったよ」




そうオミ先輩に言われて、校正会室の奥にあるパソコンでその生徒を見せてもらっていた今日。





「3年の高橋さんと森山さん、あと、2年生の広田さん」




顔写真つきの全校生徒の個人情報が管理されたファイルから、この前の件の加害者3名が打ち出された。





「い、意外とケバケバしたギャル、とかじゃなかったんだ…」


「まぁね。光も一時期そういうのに何度か遭ってた時期があったけど…。大抵やってるのはこういう地味な感じの子たちが多いんだよ」




そう。第一印象は、今オミ先輩が言った通り、“地味”な人たちだった。



オミ先輩によると、派手で強気なギャルとかは、そういう遠回しな嫌がらせはやらないのだという。




「棗が出てきた時には、直接近付こうとするからね。まぁ生徒たちの中の暗黙のルールでオーバーに触れるとかはあんまりないけど…。もっと積極的っていうかね。もちろん、光は過去に直接呼出しを受けて暴言を吐かれたなんてのもあるけど…」




やっぱり光もそういう被害に遭ったことあるんだ…。


あれだけ可愛いし、校正会唯一の女子生徒なわけだもんね。



光、今は大丈夫なのかな?


ちょっと心配。



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