不良校サバイバル~イケメンたちとtrouble days~
「ご、ごめんごめん」
「大丈夫ぅー?嫌がらせのこと、思い出しちゃった?」
「違うよ」
光が心配そうにあたしの顔を見る。
眉が下がってて、本当にあたしのことを考えてくれているみたい。
「例の嫌がらせをしてきた3人の処罰をどうするかって話だったんだけど…」
「あ、そうなんですか。ごめんなさい。えっと、やっぱりあたしは退学は重いと思います」
「んー、そっか」
オミ先輩は、考え込むように腕を組んだ。
何か意外だなぁ。オミ先輩は優しいから、「俺もそう思うよ」って言ってくれそうなのに。
「でも一応、棗も退学させた方がいいとは思ってるみたいだから。何かあるなら直接棗に言った方がいいかもしれないね。俺も辞めさせた方がいいと思うし」
「……わかりました」
オミ先輩にそう言われ、あたしは隣の会長室にいる梶先輩を訪ねた。
コンコン
ノックしてから「失礼します」中へ入る。
梶先輩はオミ先輩の入れたブラックを飲んでいた。