不良校サバイバル~イケメンたちとtrouble days~
「失礼します…」
あたしは諦めて、会長室を後にした。
校正会室では、他の役員が揃ってテレビを見ているところだった。
「おかえり、水瀬さん。どうだった?」
「退学はなくなりました。あの、あたし頑張りますね。役員として認められるように」
「そっか。まぁ、棗がそれでいいって言ったんなら俺たちは従うよ」
オミ先輩はそう言って、「よかったら飲む?」あたしに冷たいミルクティーを入れてくれた。
「ところで、皆さんに提案があるんですけど」
あたしはミルクティーを受け取ると、ソファに座っていた4人に向けてこの間考えたことを告げようとした。
「提案?」
「ってなぁーに?」
「手短にね」
「いや、手短くなくていいよ」
4人にそれぞれ反応を受けて、あたしは前々から考えていた“意見箱”について話を始めた。