不良校サバイバル~イケメンたちとtrouble days~
って、あれ…!?
角を曲がったところで、やっぱり光の姿は消えていた。
予想通り、はぐれたらしい。
んもう~!
何で校正会の人ってどいつもこいつも、あんなに足が速いんだ!
「光ー。どこ行ったのー?電話してみるか…」
ちょっと前に「メアドとか全然知らないよねぇ!」と言って、強制的に奪われたあたしのケータイ。
返された時には、既に役員分のアドレスと番号が追加されていた。
あんまり光以外とは連絡とらないけど、あの時電話番号も登録しておいてくれて助かった。
そう思って、あたしがケータイを取り出して光の番号を探していると、人の気配が近付いてきた。
「君、今1人~?」
「え?」
声に振り向くと、そこには見知らぬ男性が3人。ニヤニヤしながら近付いてきている。
あたしの中の警戒音が激しく鳴った。
や、やだ。男だ。ナンパ!?