不良校サバイバル~イケメンたちとtrouble days~
あたしが反応に遅れて、もたもたしていたからか、
「可愛いじゃん、君ー。その制服、律明の子~?」
ケータイを持っていた腕を突然、強く掴まれた。
「は、放してくださいっ」
「これ君のケータイ?今からお友達と遊ぶの?あ、彼氏と待ち合わせ~?」
「ち、違います!ケータイも返してください!」
手首を掴まれただけで、全身、鳥肌が立っているようだった。
気持ち悪い。嫌だ。やめて。触らないで。
だんだんと、瞳がぼやけ始める。
泣きたくない。負けたくない。
「は、放して、ください」
「だからさぁ。俺ら今、暇なんだよねー。よかったら遊ばない?イイコトしてお兄さんたちと遊ぼうよ~?」
「や、や…」
怖い。このままじゃ、このままじゃ……。
「はいはい、行こうねぇ~」
そのまま肩を抱かれそうになった、その時だった。