不良校サバイバル~イケメンたちとtrouble days~




っていうか、お昼寝のことあたし口に出してないし!




「あんたってつくづく百面相だよね」


「なっ…」


「そんなにころころ顔に出してたら嘘もつけないね」




……嘘。



そのワードに胸がつっかかる。





光とのことを思い出して、また苦しくなった。





「ふうん。そういうことね」


「……え?」


「しつこく突っ込む気なんてさらさらなかったけど」




稟は屋上のドアを閉めて、あたしから少し距離をとって地面に腰掛ける。



大好きな本を横に広げた。




「いつもいつも放課後は仕事仕事うるさい光が今日に限って連絡ないし。あんたは“嘘”ってワードにわかりやすく反応してるし。どうせ光のこと知っちゃったんでしょ」




稟は至って平然だった。



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