不良校サバイバル~イケメンたちとtrouble days~




家に帰り、自分の部屋に直行したあたしは、光からさっき受け取ったケータイの画面を何となく眺めていた。



待ち受け画面は前に光が勝手に設定したあたしと光のプリクラ。


ちょっと前の学校帰りにゲームセンターに立ち寄って撮ったものだった。




落書きは“だいすき”。小さくて細い七色の字でそう書いてある。


これは光が書いたものだった。字まで女の子みたいに可愛らしい。



だけど書記をしている時に光が記録したものは、可愛いというよりも綺麗な字をしていた。


読みやすくて、見やすくて、形の整った美しい字だった。




そんな光が、本当は男の子……?


やっぱり、まだ信じられない。





~♪♪♪



「……っ!」




その時、ふいに鳴ったケータイに、新着メールを告げるサインが光った。



相手は……“葛城光”だった。



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