不良校サバイバル~イケメンたちとtrouble days~




「ちょっと総也…!待ちなさいってばぁ!」




去っていく総也を追って、光とオミ先輩が部屋から出てきた。




「光、オミ先輩。総也と何か…?」


「仕事も適当で乱雑だから注意したらあいつ、逆切れして…」



光が眉をハの字に落として答える。



いつもだらだら遊んでばかりいるけれど、自分に与えられた仕事はきちんとこなしていた総也。


それが…どうして。




「まぁ、明日またあいつには言うから。今日は1日棗も来てないし、水瀬さんも帰っていいよ」


「わかりました」


「そういえば、稟も来てないねぇ。メールしたんだけどぉ」





何だか、胸騒ぎがする。



気のせいだと、いいんだけど…。




「まぁ、あいつらのことは今日は放っとこ!紗雪、帰ろぉー」


「うん…」



あたしはやりかけていた仕事を片付けて、光と一緒に学校を出た。



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