不良校サバイバル~イケメンたちとtrouble days~
光が今朝乗せてきてくれた大型のバイクのエンジンをつける。
「乗って?」
「えっ…。そ、そんな、悪いよ。バスで帰るよ」
「いいからいいからぁ」
光はヘルメットをあたしの頭にかぶせて、バイクにまたがった。
でも、また家まで送ってもらうのは流石に気が引けるし。
なんて思っていると、
「やなの?光とバイクに乗るの…」
目をうるませて上目使いであたしを見る光。
「えっ…。そ、そうじゃないよ!」
「じゃぁ乗って…?」
う…。
こうやってすぐ得意の甘えんぼ攻撃を仕掛けてくるから厄介なんだ、この子は。
それをわかっているのに、抗いきれずにバイクにまたがるあたしもどうかと思うけど。
「よぉーし!出発進行☆」
光のバイクは勢いよく、発進した。