不良校サバイバル～イケメンたちとtrouble days～

その、途中。



「あれ？あそこにいるのって…」




人通りの多い街の一角。


コンビニの前の駐車場で、数名の見るからに柄の悪い男子生徒がたむろしていた。




「え、そ、総也…！？」



光がバイクをとめてその団体を指差すと、その先には確かに総也らしき人物がうかがえる。





いつもと違う、濁った瞳をして笑う総也。


辺りにはチャラチャラした他校の男子生徒が彼を囲うように集まっていた。




「光…。あれって…」


「あぁー…。あれは翔陽の生徒だねぇ」



翔陽…？


聞いたことのない単語に首を傾げる。




「この近くにある工業高校だよ。問題児が多くて、よく警察沙汰になってる学校」


「律明よりも？」


「律明も今のところは棗の影響でかなりおさまってきてるからねぇ。翔陽の方が問題視されてるでしょぉ」



そ、そんなたちの悪い学校の生徒たちと、今総也は一緒にいるの？


それってめちゃくちゃ危ない気がする！