不良校サバイバル~イケメンたちとtrouble days~




ひっきりなしに出てくる煙草の数と酎ハイの数。


明らかに見る限りでは良いお友達とは思えない。




「ひ、光!止めなくちゃ…」


「まぁ…。ああ見えても総也の出身は、翔陽の中等部だったから、その頃からのツレだろうけどぉ…」




光はあたしのヘルメットを上から強く押し込んであたしの視界を閉ざした。




「一旦今は帰るよ」


「で、でも…」


「今突っ込んだら紗雪が危ないってばぁ。あんな連中といまだに仲良くしてる総也も頭イッちゃってんじゃないのぉ~。放っとこ」




ひ、光……。



「ちょっと待っ…」


「出発進行~」




光は有無を言わせずにバイクを発進させた。



駐車場の奥に見えていた総也の横顔が完全にあたしの視界から消える。




そのまま光はあたしを自宅まで送り届けた後、「おやすみ」頭を撫でて帰って行った。



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