不良校サバイバル~イケメンたちとtrouble days~




そもそもその梶グループってのも、俺にはよくわからないし。



とにかく高い地位にある会社であることは聞いたことぐらいあるけど、いまいちその情報も
その人たちのことを何一つ知らない俺から言わせれば、信憑性に欠けるわけで。




そんな得体の知れない団体とうちが接点をもったからといって、そう簡単に貴城第一の推薦なんて得られるのかな。





「…ぃ、おい!稟、きいてんのかよ」


「え。あ、何総也。なんか言った?」


「だからさ。学校見学にお前も申し込んであるっつったの!」


「え…。また勝手にそんなことしたの?一言断れっていつも言ってるでしょ、俺」





俺がため息混じりに言うと、「どうせ言ったところで素直に“行く”なんて言わないだろ」総也は悠々と腕を組んで、わかったように答えた。



< 285 / 302 >

この作品をシェア

pagetop