不良校サバイバル~イケメンたちとtrouble days~
その先に立っていたのは…。
「あ、ごめん。何か困ってるみたいだったから…」
180センチをゆうに超えた、超長身の男子生徒。
他の男子みたいに暑苦しさとか、不潔感とか…、
そういうのが一切なくて、むしろ見ていて清々しいというか…。
あたしにとっては珍しく、そこまで嫌悪感と不快感を抱かなかった相手だった。
…が、男は男。気を抜いてはいけない。
「あ、えと…」
さっきの男子同様、一定の距離を保ち、あたしはぎこちなく彼を見やる。
長身の彼は、「うん?」そう言ってキョトンと首を傾げた。
何とも爽やかな香りがする。