不良校サバイバル~イケメンたちとtrouble days~
だけどあの見た目だ。モテないわけがない。
「彼氏とか、いないんですか?凄く美人ですよね」
「……彼氏?光に?」
「はい」
あたしが問うと、保高先輩は苦笑いで「ないない」と首を横に振る。
「絶対有り得ない」なんて断言までしちゃってるし。
何だか意外だ。絶世の美女だと思ったんだけど。
男って見る目ないなぁ…。やっぱり嫌いだ。
「確かに光は可愛いけど…。まぁ、それとこれとは別だよね」
「そんなに何か問題があるんですか?」
「問題っていうかー…。まぁ、そうだな。問題、かな」
保高先輩の困ったような表情からは、いまいち、気持ちが読み取れなかった。
なんて、そうこうしている間に、2年1組のプレートが見えてきた。