不良校サバイバル~イケメンたちとtrouble days~
結局、何やかんやの流れで(無理矢理、光に後押しされて)半ば強制的に校正会とやらに入ることになってしまったあたし。
契約書に名前を書いて、印鑑の代わりに母印を押した。
「全く…。何であたしがこんなことに……」
「まぁまぁ♪光はこれから毎日、紗雪とお仕事できてとーっても嬉しいよぉ?それに、校正会でもない人間が、理由もなく棗の周りをうろちょろしてたら、逆に反感買うよぉ?」
まぁ、光の言うことにも一理あるんだろうけど…。
契約書を保高先輩に渡すと、「確かに」そう言って彼は書類を受け取った。
そしてどこか奥の部屋へ書類を閉じたファイルを持っていき、再び戻ってきた。
「あ、そぉーだ♪そういうわけだから、いくら男嫌いの紗雪でも、役員同士ぐらい、仲良くして貰わなくちゃ困るんだよねぇ」
「え?」
「だから校正会メンバーの紹介、光がやったあげる!これで名前を覚えて、皆と仲良くしてねっ♪」
光は勝手にそう言うと、ソファに座っているそれぞれのメンバーの隣に立って、顔を指差しながら彼らの紹介を始めた。