不良校サバイバル~イケメンたちとtrouble days~




あたしは素直にその紹介に目と耳を傾ける。




「まずはぁ、まぁもう知ってると思うけど、校正会のリーダーであり、律明のボスなんて呼ばれてる、3年2組、梶棗先輩だよぉ♪棗でいいよん!皆そう呼んでるから!あ、稟だけは“梶先輩”だったかなぁ?」




光は、人差し指を頬にそえながら、そのことを思い出している様子。



別にどっちでもいいから、早く進めてもらいたい。




っていうか、やっぱり梶棗は先輩だったんだ。



無駄な脂肪の一切ない引き締まったこの身体を見ると、運動神経抜群なんだろうなぁ。なんて考えてしまう。



身長も保高先輩ほどはないにしろ、175センチぐらいはありそうだ。





「ま、いいやぁ!次はぁ、この生意気双子ね!」



「双子…?」



「そうだよぉ?兄が総也で、弟が稟!霧生総也と、霧生稟(キリュウ リン)っていうの!」




次に光が動いた先は、その2人が座っているそれぞれのソファの丁度真ん中。



両手を2人に向けて、「似てないけどねぇ」少しだけ口先を尖らせて答えた。



< 75 / 302 >

この作品をシェア

pagetop