不良校サバイバル~イケメンたちとtrouble days~
「2人ともそれぞれ自重」
「何で光がぁ!?」
「俺、悪くねぇよ!」
光は未だに、納得いかないようで、両成敗されたことを不満げに霧生兄を凄い形相で睨んでる。
それに負けじと対抗する彼に、またも疲れ果てた顔をしてため息をつく保高先輩。
光も光だけど……。
男なんだから潔く身を引きなさいよ!
なんて考えちゃってるあたしは、相当女の子に甘い。というか“男”に厳しいと自分でも思った。
「ごめんな?変な奴ばっかで」
「…え?」
「騒がしい連中ばかりだから。まぁ、稟はある意味静かだけど。多分疲れると思うけど、許してやって」
保高先輩があたしとの距離を狭めぬまま、眉を垂らして言った。
保高先輩はやっぱり大人だなぁ…。
だからといって100%惚れることはないけど。