不良校サバイバル~イケメンたちとtrouble days~
結局、光と霧生兄はあれからずっとびりびりと小さな電流を流しあってる。
「結局、君にはもう1度自己紹介することになっちゃったけど…。改めてよろしく。3年の保高雅臣だよ。“オミ”って呼ばれてるから、水瀬さんも気軽にそう呼んで?」
「あ、は、はい。オミ先輩」
「うん。これからよろしく」
最終的に、光の“メンバー紹介”の時間はどこへいったのか、機嫌を損ねてしまった彼女の代わりに、自分で自分を紹介した保高…、オミ先輩。
落ち着いてて、包容力があって……。
男だけど、オミ先輩だけは気を許して接することもできそうだ。
触られるのはまだちょっと抵抗あるんだけど。
だけどそれは彼自身も察してくれているみたいで、自らあたしに触れてこようとはしてこない。
そういう小さな配慮ができる人がたくさんいるといいんだけど…。
ま、そうなったところで今更、あたしの男嫌いが解消されるわけないけどね…。
信用できないし!