不良校サバイバル~イケメンたちとtrouble days~




どちらにせよ苦手な類いの人間には間違いない。




っていうか、男って時点でアウト。絶対無理、なんだけど。






「おいおい。早速かよ、ソウ」



「可愛い子には目がねぇなー」





そんなヤンキーの近くの席のお仲間さんたちが、ニヤニヤしながら彼を煽る。






や、やだ。マジでやだ。



あたしの偽造していた笑顔が少しずつ壊されていく。





やばいやばい。ここでそういう顔したら、面倒臭いことになりかねない!





あたしはヤンキーたちと一定の距離を保ちつつ、「せ、先生が何か話してるよ」苦笑いで訴える。




「真面目系かぁ~。あんまりこの学校にはいないタイプ!気に入ったわ~」



「おい霧生!声がでかい」




そこでナイスタイミングで、さっきのオヤジが注意してくれたおかげで、とりあえず朝礼は穏便にことが進んだ。



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